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異次元の少子化対策を宣言したそうですが、私の問題意識は根本的に違うところにあります。

 それは、端的にいうと、結婚しない人たちに「なぜ結婚するのですか?」と聞かれた時に明確な回答を出来る人がいますか?ということです。

そもそも結婚することにメリットを感じていない人に、結婚しようぜ!バックアップするぜ!と言っているのは、ガラケーで満足している母親に、スマホ買おうぜ!と言っている刺さらないと思います。

未婚化は現代病


コミュニケーションにおける現代病の多くは「面倒くさいことは嫌」に包含されます。結婚生活は面倒くさそう、というかそもそも恋愛すら面倒くさいから、理想郷的に男は萌えに走り、女は恋愛シミュレーションにハマるようなことが起きます。

もともと動物は子孫繁栄を目的として進化し続けていました。進化論では、基本的には進化の理由は子孫繁栄を有利にするために理由づけられてきました。

人間がいま、動物史上類を見ない自殺行為とも思われる、自らの子孫繁栄に対して真逆の行動を取るのは「平和ボケ」以外の何ものでもないと思います。(その証拠に、9.11や3.11のような大きな危機感を実感する事件を経験すると、結婚や恋愛が増えたりします。)

「なぜ子孫繁栄をしなければいけないのか?」という新しい問題意識はまさに現代病と言えるでしょう。


反論のむずかしさ


その新種の問題提議への反論をするのに、「結婚生活はすばらしいものだ!」と声高らかに叫ぶのは難しいことでしょう。だって大変なことの方が多いんだから。では「恋愛は素晴らしいものだ!」というのはどうでしょうか?トレンディードラマが流行っていたような少し昔であればこれは効果があったかもしれませんが、現代はそう甘くはないです。

あれだけ熱愛報道で電撃結婚した芸能人がホイホイ離婚することを私達は嫌というほど知っていますし、激しい恋愛感情の寿命が3年であることもうすうす気づいてしまっています。そんな中で、恋愛は素晴らしいから、さあ結婚しよう!と言っても、そんなコミットメントはできないのです。  
 

では、どうしたら伝えられるのか?


その答えは「家族愛」に求めるしか無いのだと気づいたのです。

誰もが親から生まれ、親の子を思う気持ちを、知らないまま大人になります。そしてその状態で私達は、恋愛が面倒だとか結婚が面倒だとかを判断し、実家に帰るたびに親は「結婚しろ、結婚しろ」という言葉だけを繰り返すわけです。これは実は「何も伝わらない」やりとりなのですw

そういう伝わらない言葉ではなく、私達が本当の意味で家族を振り返ることができた時に、本気で結婚したくなるのだと思うのです。少子化を止める鍵は実はここにあると思っています。 

結婚意識の萌芽の手順


私が気づいた結婚意識の萌芽の方法は以下です。
  1. 親の子に対する本当の愛を知る
  2. 自分の幸せを本当に願っているのは親
  3. 親が死ぬ時に、子供が独り身であることはとても心配なことだと想像する
  4. 親に孫を見せてあげたいと想像する
  5. そうだ、結婚しよう
結婚しない人たちに対しての定番文句である「年を取ってからの独り身はさびしいぞ」「子供はかわいいぞ」という反論ではなく、「家族愛」とは一体何なのか?ということを気づかせることが大切なのではないでしょうか。それを本当に理解した時に、結婚という大きなコミットメントへ踏み出す原動力に変わるのではないでしょうか。

幸いなことに、他人の恋愛ストーリーなどと比べても、他人の「家族愛」のストーリーは、圧倒的に妬みやネガティブな感情が生まれにくいのもオススメである理由です。

信濃毎日新聞の創刊140周年プロモーション映像『家族のはなし』の中に、こういう名言があります。

「家族は、面倒くさい幸せだ。」

冒頭の問題意識にあげた、「なぜ結婚するのですか?」という問いは、論理的な言葉で簡単に答えられるようなものではありません。人生とはもともと面倒なことばかりなのです。だからこそ深い幸せを感じることができるのです。「面倒なことは合理的に回避したい」という生き方ばかりを選択していたら、最終的には人間らしい生き方を全て失ってしまうことに、そろそろ気づくべきなのです。

【おまけ】
鉄拳の映像もぜひ御覧ください。マンガや映像が伝える力というのはやはり強力ですね。

追記:2015年5月28日


放置していたこのブログを久しぶりに開くと、「結婚」「なぜ結婚するのか」などの検索流入があることを知りました。この問題については、その後色々とアップデートしたいこともあるのですが、とあるブログの記事が非常に示唆的だったので紹介をしておきたいと思います。まさに「結婚に意味はあるのか?」と悩んでいる方には良い問いかけではないでしょうか。

ベンチャー役員三界に家なし
「最期に見る夢をいくらで買いますか?」