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※しばらく更新をさぼってしまいました。。。反省。

突然ですが、ライトユーザーは広告CTRが高い説、ってないでしょうか?というか我々IT業界の人間は確実に平均CTRが低いのではないでしょうか?

CTR 2008 - CTRは年々低下していく
comScoreの統計によると平均CTRは急速に低下しており、2008年ではCTRは0.1%以下になっているといいます。
以前に上記の記事を見ていて、やっぱりネットに慣れてくればCTRって低くなるんだよなぁあと思ったのですが、一方では「ラージバナーの平均CTRがこれぐらいで・・・」と日々格闘しているわけですね。勿論それはそれで大切なことですが、このゆるやかに起きている外部変化について少し考えて見ようかと思います。

日本のインターネット、総PVは減る傾向 利用時間は2割増(2008/05/23)
ユーザー1人当たりの月間PVも、06年3月の2077PVをピークに減少し、今年4月は1667PVだった。一方で1人当たりの利用時間は増加を続けており、4月は合計20時間20分。
日本のインターネット全体でページビューや利用時間は右肩上がりなのかでいうと、そうでもないです。ネットレイティングスによるとPVは2006年3月をピークに減少傾向にあります。

そしてインターネットの仕事をしていて痛感するのは、『時間の奪い合い』であること。特に流行廃りの早い携帯サイトなどは顕著ですが、PCでもゆるやかに時間の奪い合いによる変化が起きています。

米ネット利用時間、SNS+ブログがメール上回る(2009/03/12)
SNSとブログサイトで費やされる時間はインターネット利用時間全体のほぼ10%を占めており、メールに費やされる時間よりも長くなっているという。
「ニコニコ動画」1人あたりの平均利用時間、Yahoo! JAPANやmixiを上回る(2007/09/21)
ニコニコ動画の1人あたりの平均利用時間は3時間14分11秒と、「Yahoo! JAPAN」の3時間5分や「mixi」の2時間52分よりも長い。
ネットレイティングス、総利用時間によるドメインランキングを発表(2007/07/25)
1位が“Yahoo.co.jp”(約80.6億分)、次いで“mixi.jp”(11.8億分)、“rakuten.co.jp”(10.9億分)と続いている。
さらに、インターネットの情報量はまだまだ増え続け、私たちが選択可能な情報量はものすごい量で増えているわけです。情報革命バブルの崩壊(山本一郎)にもありましたが、4万を超えるサイトがネット広告代理店のリストにあがっているけれど、小さい媒体は見向きもされず、7割引でも埋まらない枠がざらにある状態です。

総務省 平成18 年度情報流通センサス報告書
P.23 平成8年度を基準として各情報流通量を指数化したものが図8である。これをみると、選択可能情報量の伸びが最も大きく、平成18年度には平成8年度の530倍となっている。これは年平均伸び率に換算すると87.3%となる。
情報大爆発 - インターネットはゴミの山(2007/4/14)
以前は『インターネットは宝の山』と言われたが、いまではさしずめ『インターネットはゴミの山』になりつつある。BlogとRSSのおかげで、同じネタから何百というエントリが瞬時に増殖するようになってしまった。なるべくreferenceとなっている情報に辿り着くようにするには、そろそろ検索以外の手段が必要になってきた。
さて、まとめるとこんな感じです。

  • ネット全体のCTRは下がっている
  • 日本全体の利用時間は上がっているが、PVは下がっている
  • ネットの滞在時間は熾烈な奪い合い
  • ネットの情報量(サイト数、ページ数)は増え続けている

改めてみると当たり前のことかもしれませんが、こういったネットユーザーに起きている緩やかな変化はきちんと現実として受け止めなくてはいけないと思います。同じように媒体を運営していたとしても、全体の変化より上回る成長ができなければ厳しい状況に追い込まれてしまうのでしょう。